『いいなぁ。彼氏かぁ。あたし最近別れちゃったしなぁ‥』


由衣先輩が頬杖をつきながら窓の外の青空を見上げた。


『由衣先輩………』


モッチ先輩が寂しそうに言った。


どうやら、由衣先輩には彼氏がいて、倦怠期が続き…結局別れることになったらしい。。


『ただ好きだけじゃ、一緒にいられないんだよね。ま、新しい恋するわ!』


あははと笑った由衣先輩の笑顔には、寂しさの想いがつまっているようで、あたしとモッチ先輩は黙ってしまった。


するとそこへ―――‥


『こ・と・の・さんっ!』


後ろから肩を叩かれ振り向くと‥‥


『はははは花形‥先輩』


一番苦手な花形先輩が登場‥。


『あなた彼氏ができたんですって!?おめでとう♪』


『‥いや、周囲が勝手に決めつけて‥』


『これであなたは学校の行きも帰りも彼氏と一緒なワケだから、あたしが旬樹様をもらうわっ♪』


‥ええぇえぇぇえええぇえぇぇえ!?!?


‥勘弁して下さい(泣)

あたしの彼氏が旬樹です‥