――『‥琴音?』


『ん‥?』


あたしは平常心を保とうとするけど‥無理だった。


さっきの怖かった震えと旬樹に嫌われると思う気持ちで‥‥


『‥俺、‥俺が一番悪い。琴音を助けられなかった‥』


旬樹はうつむきながらそう言った。


『‥なんで旬樹が謝るの?悪いのはあたしだょ?勝手にフラフラって先輩についてって‥』


『違うんだ‥俺が一番後悔してるのは‥俺の一番大切な女を守れなかったことだ。。フラフラとついて行った時、俺がそこにいればそんなことはなかったんだ‥』


‥‥一番‥大切な女?


『‥旬樹?一番大切な女って‥‥?』


『‥うん。琴音だよ。ずっとずっと、昔からお前を好きだった。。妹としてではなく。』


『‥旬樹、、』


あたしの目には涙が溢れてきた。


‥だって、
16年間待ってた思いを‥


旬樹の口から聞けるなんて‥‥