旬樹はただそれを、ごめんな‥と何回も呪文のように呟きながらあたしを抱いた。


初めて旬樹があたしをこんなにもぎゅっと抱いている。


あたしは少し恥ずかしくて、、

あとレイプされそうになったあたしを嫌わないかなって心配したりもした。


そんな思いがつまった涙がたくさん溢れた‥‥


旬樹のせいじゃないのに‥


乱れた制服を、旬樹が全部着せてくれた。


Yシャツの3つあいたボタンも、優しい手でとめてくれた――‥


―――しかし、
旬樹の顔は寂しそうな怒ってるような‥

そんな表情だった‥


そりゃそうだよね。

怒るよね?


大切な妹が兄の話を聞かないでフラフラと三年生について行ったのだから‥


終いには危険な目に合うし‥


怒って当然だよね‥。


あたし大名寺家の娘なのにな‥。