『‥うん。あのさ、連れて行ってほしい所があるんだ‥お前のこと、なんとなく思い出してきそうだから‥』



そうしっかりとあたしの手を握った旬樹の表情は、あたしを思い出してくれそうな顔だった。



『ホントッ?!どこに行きたい?うちの飛行機ですぐに行けるよ!!』



『ぉう‥沖縄だ。確か、大切な人と行った記憶がある。この映画をみて‥そう感じた‥』



‥うそ、、


沖縄旅行のこと、思い出してくれたのッ!?



『や‥やったぁ!!!もう少しだよ、思い出すまで‥沖縄‥うんっ、沖縄に飛ぼう!!!』



あたしは力強く笑って、すぐに医者のとこに走って行った。



許可を得るために。