『‥だから、旬樹が高校を卒業するまでの2年間、旬樹をアメリカの別荘に置くことにする。このことが広まらないようにするためだ』


『‥そんな、親父‥』


『まだ続きがある。2年経ったら、日本に戻って来い。そしたらお前たちを‥自由にする』



‥自由?

自由って?


『‥結婚‥だな』


『『結婚!?!?』』


あたしたちは声を揃えて叫んだ。


『高校生の間はさすがにまずいだろ?愛し合っていたなんて。だから、旬樹が高校を卒業し、琴音も卒業したら結婚を許す。お前たちの血は繋がってないんだからな』


パパは少しだけ微笑んだ。


『‥俺たちが結婚?』


『想像したこともなかったね‥』


あたしも静かに呟いた。



けど旬樹がそのあとに嬉しそうにあたしに抱きついてきたから、


あたしも嬉しそうに微笑んだ。。


2年間離れるのは辛いけど‥


世間に広まらないようにするためだよね‥‥‥


我慢だよ、我慢っ!!