「で、何をなくしたんですか?」
「えっと……それは言えない…」
「はぁ?それじゃ探せないじゃないですか!!」
あー!この人といるといらいらするッ!!
「う…えっとキーホルダーです…」
「どんなのですか?」
「とにかくキーホルダー!!早く探そう!!」
「え…ちょっとぉぉぉぉ…」
走るのはやっ!
さっさと探して帰ろう…
なんでどんなキーホルダーか教えてくれなかったんだろ…
彼女からもらったやつとか…?
ちょっとショック…じゃなくて!なんで私がッ!
チャリ…
「ん?なにこれ」
鈴のついた何のキャラかわかんないけどセーラー服を着た女の子がついているキーホルダー。
「まさかちがうっしょ…「あーーーーーーーーー!!!」
びっくぅぅぅぅ!!!!
「それだよ!それ!!ありがとう!!」
「えぇ!?」
「いやー、ほんとに助かったよ。ありがとう。」
そういって古池先輩は抱きついてきた。
え…この人って…これって…
ちゃりちゃりなる、キーホルダーを大事そうに掲げる古池先輩をみて、
「古池先輩って…<オタク>なんですか…?」
「!!<オタク>!?俺が??ただアニメとか好きなだけでグッズとか集めて本(漫画)みて萌えてるだけだ!!」
「それを<オタク>っていうんですッ!!」