『……っ』



目の先には悠の顔。


あたしが近くにいるには勿体なすぎた。



もっと早く


終わらせるべきだったんだよ、悠――…




『悠 にはさ、他にもイイ人いるじゃん。

あたしなんかよりもずっとキレイで、清楚な人』



そう、あの時喫茶店で見た、あの女の人―…




『あたし、もうイヤだよ。

こんなことだけをするために悠の彼女になったんじゃない。

悠はいるからいいかもしれないけど、あたしだっていい歳なんだから、ちゃんとした恋愛したいよ。


それに別れたほうが悠も嬉しいでしょ?あたしより相性がいい人だっているしっ。こういうことする相手なら、悠はいっぱいいるでしょ?ね、だから――「黙ってろ」



『―――っ!?』