「中畑くんは、大丈夫よ。
柚希は、自分が嫉妬に狂うのが怖いだけだから。」


そんなの信じられるかよって思った。


けど、なんか柚が納得してるみたいだからそうなんだろう。


「けど....
柚が俺のことで悩んだりしてたら嬉しいけどな。」


本音だよ。


「なぁ。
柚希と雄一くんってまだなのか?」


七緒くんがふいに聞いた。


「そんなはずないですよ。
ねっ?」


佐々木は、少しおもしろそうに言った。


「「......。」」


俺と柚は、黙ってしまった。


だって、つい先日、キスしたばかりだし。


「嘘。
そうなの?」


佐々木は、すごい吃驚していた。


「だからだよな。
雄一くんが余裕がないのは....」


七緒くんは、頷きながら一人で納得していた。


「余裕?」


柚は、さっぱりわからないようだ。


「雄一くんは、誰かが柚希に触れることを敏感に拒否してんだよ。」


柚は、何も言えなくなった。


別に柚が拒否したわけじゃない。


俺がなにもしないだけだ。