「違うよ。
自分のため。俺と柚と子供の3人で幸せになるため。」


嘘。


まだ、妊娠してるって確実じゃなかったのに?


「バカ。
なんで、先走るわけ?
私に相談してよ。」


「てかさ。
大学通ってても子供ができる可能性あるだろ?
なら、少しでもお金貯めてた方がいいかなって。」


私との未来を見てくれるから?


「雄一、ありがとう。」


私は、雄一に抱きついた。


なんか、涙も出てくるし。


「幸せになろうな。」



雄一は、私の頭を優しく撫でた。


「うん。なる。」


「柚、泣きすぎ。」


「だって、嬉しいんだもん。」


なんか私こんなんじゃないのに。


「柚、かわいい。」


「.....だって。」


今日は、泣いてて否定できないし。


「柚希、これからも俺ららしく行こうな。」


私は、首を縦に振るのに精一杯。


こんな幸せを感じたことなかった。