「どうもしないよ。」


それでも、誤魔化そうとするんだ。



「嘘つかないの。」


俺は、柚をあやすように優しく諭した。


てか、柚のキャラが変だ。


けど、諦めた言ってよ。


「....今の雄一は、かわいいのに。
さっきは、かっこよかったなって。」


柚は、素直に言った。


「柚。」


俺は、柚を抱きしめた。


「雄一?」


「柚、めっちゃかわいい。」


俺と柚って、バカップルだよな。


体をつなげて一段と距離が縮んだら余計。


「かわいくないから。」


それでも、柚は素っ気ないし。


「それが、かわいいんだって。」


わかんないかな?