寂しいのは、本当。


瑞己の言動には、ハラハラさせられて、迷惑もいっぱいかけられたけど、いなくなるって思うとやっぱり…。

1ヶ月くらい、一緒にいたんだもん。

なんかもう、一緒にいるのが当たり前みたいな感じがしてたんだよね。




「瑞己が帰ったら、私達どうなるの?時間とかって、瑞己と出会う前に戻っちゃう?」

「戻んないよ。時間はそのまま過ぎていく。みんな今まで通りの生活をして、次第に俺のコト思い出さなくなって、忘れるんだ。跡形も無く。」

「なんか、それって寂しいね…。それじゃあ、私も瑞己のコト忘れちゃうの?」



頭をトントンってしながら、私のコトをからかった。



「それは里緒のオツム次第。」


もう、瑞己ってば…。
真面目に聞いてるのに。


私は、瑞己のコト忘れたくないよ…。