「昨日の電話の時から様子がおかしかったよな?…ゆっくりでいい、話して?」 しばらくして私が落ち着いてきたのを見計らって言う。 「…福田さんが…出たの…」 須崎さんの腕の中で呟く。 「福田さん…?」 コクッと頷く。 「一昨日の夜、電話したんだよ?…そしたら福田さんが出たの…」 思い出しただけでまた涙が出てきそうなのをグッと堪えた。