ベンチから立ち上がろうとすると後から誰かに抱き着かれた。 やだ・・・ 怖い…… ガクガクと足が震える。 叫びたいのに声が出ない。 風がふわっと吹く。 この匂い…… 「…やっと見つけた」 「……須崎、さん……」 私の1番好きな香りがして大好きな優しい声が耳に届く。