次第に車のスピードが下がり近くにあった公園の前に停まった。 「どうした?」 「ごめん、なさい。…何でもないです。」 「何でもない訳ないだろ?」 どんなに想っていても叶わない恋。 隣にいるのにつかめない。 クイッと顔をあげられる。 私の顔を包んでいる須崎さんの大きな両手。