あれから、アタシたちは喧嘩もせず、誰にも話すことなく恋愛を継続させていた。
日曜日には必ず会う。
ユッキーが泊まることも多くなった。
ただ…未だにアタシを抱いてはくれない。
抱き締めて、キスはしてくれてもそれ以上は、ない。
店でも、店長は相変わらずだし、売上もついてきているし。
特に目立った変化はなかった。
ただ1つ。
アサミが変わった。
仕事終わりに久しぶりにアサミに飲みに行こうと誘われた。
「お疲れ。」
「…うん。」
何だか、不機嫌そうな顔をして。
きっとアタシに言いたいことがあるんだろう。
「ってか、何?」
アタシも、真剣な顔をしてみせた。
「何かさぁ〜、最近、店長とかボーイとかと仲良くない?」