「あぁ〜!!!!マジ旅行いきたくねぇ?」


「行きたいっしょ。」


「でも、金ないしなぁ…」


「ダリィ…」



いきなり、駅前のファーストフードでお茶していたら、旅行に行きたいと言いだしたのは

高校の時から仲が良い友達のアサミ。



この時、アタシたちは定職には就かず、アルバイトだけで生きていた。





「美優、キャバとかどう思う?」


「別に〜。今さら、何とも思わないよ。」




一時期、高校生の時に仲良しだった友達が、キャバクラで働いていた。


だんだん金銭感覚が狂う。


それに、付いてけないな、なんて思っていたら。





「美優とアサミもやんない?かなり儲かるよ!!」


と言われて、財布の中を見せられた。


5万…


「マキ、どうしたの?それ。」


「おじさまに貰ったの!!」