松門亜優(まつかどぁゅ)

中学1年生

今日は特別浮かれていました。

それゎ……

好きな先輩と

目があった事


「ふふふ」


「あ、亜優…なに独り言ゆってんの…?」

隣の更沙が答えた。

「え?だってさ〜……ぁ」
クラスの冷たい視線が亜優に注がれた。

「松門さん、答えなさい」

数学の授業中、亜優は1人でにやけていたのだった。
「このxとyの式は?」

「ゎ、ゎかりません。」

「しっかり授業を聞きなさい。」

無言で亜優はコクリと頷いた。


キーンコーンカーンコーン

「も〜。ゆわんこっちゃない。」

「さ、更沙ぁ〜(´・ω・`)」

彼女は和泉更沙(わいずみさらさ)

小学校からの同級生。

私たちの母校、浜風小は、
とても小さくて、
全校生徒も150人ぐらいだった。

今通っている中学は、
浜風小と美波丘小の2つの学校の生徒が来ている。

だから美波風丘中学なんだって。

ってそんな話じゃなくて…

「今日ね、先輩と目があった」

「ふ〜ぅん」

「ぇ、ひどくない」

「嘘、嘘。」

携帯のボタンをカチカチと押しながら更沙は答えた。
「ぉっメールの返事が返ってきた。」

「誰から?」

「きむ。告ったんだ」

きむとは、木村春麻(きむらはるま)という男子の事だ。

「え」

まじかよッッ