そうして今日も僕達は

「―ねぇ、さっき女の子からクッキーもらってたでしょ」

しんと静まりかえった図書館の横にある司書室。やたらと響くプリントを纏めるホチキスの音が、この空間に私達しか居ないことをそっと告げる。

「あらー瞳(ヒトミ)見てたのー?」

あっけらかんと答える彼に胸の奥がきりきり軋む。

「通りすがりにね」
ホチキスを机の上に置き、そっと歩を寄せる。
「瞳も食べるー?」

「要らない。」

馬鹿。
食べるわけないじゃない。

本当分かって無いんだから。


彼の頬に手をやり、爪先を立たせてそっと唇で彼のそれに触れる。

「……もしかして瞳サン妬いたんデスカー」

「あら、斎(イツキ)くんは私が妬かないとでも思ったの?」


指先でそっと触れた彼の唇は暖かくて。


「瞳サン誘ってるんデスカー」

「さぁ?どうでしょうね」
『私だけを、見て欲しい』

どこまで目の前に居る彼に、神経を侵されてしまっているのかと、自分で自分に嫌気を感じる。



けれど ああ もう



「―斎くん」

「んー?」

「すきよ」

「わー何か瞳サンが可愛いこと言ってるー」

「うるさいわね」

彼の手がそっと私の髪をかきあげ、頭の後ろへと回される。







そうして今日も私達は、司書室の片隅で秘密のキスをする。







俗に言う【後書き】的なアレです

まずはこのような陳腐な作品を読んでくださり、有り難うございます

そして更新停滞宣言をしたすぐ後に書いてごめんなさい(苦笑)

急に浮かんでつい書きたくなってしまい書いちゃいました

クーデレが書きたかったんです
クールデレデレー

ちなみに瞳サン達は前々から私の頭の中に居たカップルですが、斎くんは私のキャラでは無いです

友人のキャラを借りてきました(了承済です)


ではでは
改めましてこんなページまで読んで頂き有り難うございます

少しでも気に入って頂けたら幸いです

ではではー



  2008.12.13

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