「ジオン〜。サキはどこ〜?」



「……。」



「ジオン〜!!」



「デイル。休んでないで、一緒にさがしてくれ。」


「そんなの、ジオンセンサーでピピ〜ッと探索すればいいじゃん!」



「お嬢様は生身の人間だ。そんなこと、出来るわけないだろう。」


「はぁ、使えないね。ジオンって。」


「私が使えないだと!?私は、サキお嬢様の為だけに生まれた、ロボットだぞ。」


「だったら〜、サキを早く探し出してよぉ。」




「…グッ。」


「ふん、やっぱり使えないわね。でも、こんな山の中に、サキは来たのかなぁ。」



「……。」


「無視すんな!!」


バコッ!!


「な…何をする!?」



「ふん。」


スタスタスタ…。



「ま、待て、デイル。私が悪かった。だから…一緒に行動しよう。」


「うざ!キモ!」





「…ロボットの私でも、傷つくんだぞ。」


「ふん。」





スタスタスタスタ…。



「だから、待ってくれ〜!!!」