放課後。休み時間と大差ない光景を演じた後理生は梓に歩み寄ってきた。顔はニヤついて気持ち悪い。


「駿君の家、遊びに来ていいって」

「いつの前にそんな関係に」

「駿君とバンドの趣味があったの」

「それはよーござんした」

「一緒に行こう?」


梓は勢いよく飲んでたジュースを噴出した。むせ返りながら理生をみる。顔はにこにこの笑顔だ。


「何で私がっ」

「なんか、気になることがあるから来いって」


いったい何の用だ。