達哉は、そのまま医者に連れて行かれた。

私は、1人…

達哉が帰ってくるのを待っていた。

病院に駆け込んできたのは、

50歳ぐらいの夫婦だった。

「達哉は!達哉は!」

奥さんのほうは、取り乱している。

…達哉?

達哉の両親……

「あの…達哉君の御両親ですか?」