私は、部屋に入った。

2人きりだ。

さすがに、緊張する。

………

しばらく、無言だった。

「奈美。俺、マジで好きだから。」

「うん。」

私が、返事をするとき……

いきなり、キスされた。

「イヤッ!!」

龍くんを突き飛ばしてしまった。

「奈美…?」

「ごめんなさい。」

嫌な空気……

キスをされたとき……

達哉の顔がすぐに浮かんだ。

他の人に触られたくない。

「ごめん。帰るね。」