「とにかく、病院戻ろう。」

私もすごく動揺していた。

日に日に薄れていく

達哉の頭は……

直視できなかった。

そのことに触れることもできない。

もし……

そのことを達哉に言ったら

傷つくよね。

私も傷つくよ。

だって……

病気のことを

受け入れたくないから。

もし、直視したり

そのことに触れてしまったら……

達哉の病気を認めてしまう――――――