「私…斎藤君のこと好きだった。本気で愛してたのに……」

嘘……

「どうせ…遊びなんでしょ?返してよ!斎藤君を返してよ!」

結衣は、泣き崩れた。

泣き叫んだ。

「ごめん…知らなかった。」

「知らなかった?そんなんで済まされるの!」

「そうだよね…そんなんで済まされることじゃないよね。確かに、私は達哉に最初は遊びで近づいた。 いつもみたいに、軽い気持ちで……」

最低だ。私……

「でもね?今は違う。本気で達哉を愛してる。本気で好きになったの。」

結衣は、すごい勢いで睨んだ。

「好きじゃなかったら…毎日、病院になんて行かない。」

私は、達哉のおかげで変われたの。

大好きだから。

愛してるから。

本気だから。

だから――――――――
彼のために尽くしたい。