11月に入った。

お母さんの記憶は、相変わらずで…

達哉は目を覚まさない。

私は、

勝己に無理やり学校に行かされた。

「じゃあ…」

「ああ!帰り、病院行こうな!」

「はいはい。」

そう言って、教室に入った。

「はあ。」

疲れた。

私は、いつものように教科書を机の中に移した。

「奈美~!」

「あ!結衣。」

このあとのことは、

予想できなかったよ。

結衣……