私は久しぶりに学校に行った。

「奈美!ちょっと…」

「何?」

「あれ……」

結衣が指を差した先には

ラクガキされた黒板。

その内容は

「斎藤達哉を死に追いやったのは、上原奈美。

最低女。 男好き。

今まで何人もの男と…××

早く死ねばいいのに」

「何…これ。」

「私が来た時にはもう……」

確かに、酷い内容だった。

でも、私がしてきたこと……

全部、事実だ。

「帰るわ。」

「え………?」

私は、学校を抜け出した。