「本当だよ。」

勝己の瞳が強く冷たかった。

涙さえ出ない。

なんなの?

この気持ちは……

勝己のおかげで…

やっと立ち直れると思った。

どうして……

達哉がこんなことになるの?

達哉は苦しいことを

1人で耐えていたの?

自分が死んでしまうかもしれないのに

自分がこの世から消えてしまうかもしれない現実の中で

私のこと考えてたの?