「あ-ぃ-ちゃんっ!!おっはよ-!!」
「来夏っ!おはよ-!」

大親友の浦杉来夏。小学校から仲良しなの!
この子はかなりの男好き。
たぶん新のことも気に入るんだろうなあ。

「んっ?あいちゃん,おとなりのイケメンくん誰?」
「え?あ?こいつ・・・?さと・・・」
「あ?イケメンって俺?来夏・・・ちゃんだっけ?いいこと言うね~!!」
「だってほんとだもおん!!名前何てゆの?」
「佐藤新だよ-。よろしくな!!あらたって呼んでな?」
「わかったあ!!新,よろしくね!!あたしは浦杉来夏!!
らいかでいいよお!!」

出た。来夏お得意の男子口説き。クラスじゃ有名(笑
しかもかなり気に入っちゃったみたい。新のこと。

「てか藍那,俺ってこのクラス?3Aって聞いたんだけど。」
「3A?ここだけど・・・まさかクラスまで一緒なの?ありえな-ぃ!!」
「まぢ!?新と一緒のクラスだあ!!!嬉しい!!!」
「はあ!?来夏,どうかしてるでしょ-。」

「まあまあいいじゃん,来夏優しいな-♪それに比べて藍那・・・・ぷっ」
「はあ?ぷって何よぷって!!!この金髪野郎が!!!」
「あ゛?いいじゃんよ別に髪の色なんてよ-」

「あっい-なっ!!!!!!!!おはよ-♪って誰だよ?この不良。」
「ああ,大地。おはよ。今日も元気だね-。」

岸野大地。結構モテてて,同じグル-プのやつ。
とことんバカだけど,盛り上げ上手なム-ドメ-カ-。

「でででっ!!!何で金髪と藍那が仲良いのか聞いてんの-!!!」
「え?仲良くないよ?この金髪野郎と誰が仲良くするのよ-!!」

「ねえ藍那。これ誰?」
「これとか言うな!!!俺は大地!!!不良とか大嫌ぃなの。」

とか言って-。自分も結構チャラいじゃんか。大地ってば。

「ふ-ん?俺は佐藤新。」

って言ってあたしの肩に手を置く新。

「そんで,藍那の彼氏です♪」
「はあ!?何言ってんの!!!!!!!!!」
「え?だって一緒に学校来たじゃん♪思いっきりカップルだよ-。」
「は?違うからね-!?大地,本気にしないでよ!?」
「・・・・・」

黙り込む大地。もしかして本気にしちゃった!?