「あー体育やだな〜。葵体育苦手〜!今日バスケでしょ?一緒のチームになれるといいね!」

「そうだね」

うん。葵って体育苦手そう

「でもあたしは好きだな。体動かすのって気持ちいいし」

「だって華恋は見るからに体育できますーってかんじだよぉ!手足長いしさぁー」


いいなーって呟きながら葵は頬をふくらませた


「あっ」

そう言えば体育シューズを家に置いてきちゃったけ…


「どうしたの?」

「シューズ忘れちゃったみたい。仕方ないから今日はさぼるわ。葵は頑張って」

「えー!!!!」

なんか私らしくないミスをしたかも

「ほら。もう時間ないし。先生にはなんか適当に言っておいて」

「わっ!ほんとだっ!早く着替えなきゃ!もー華恋ってばどこかぬけてるから」

それは葵ねって心の中で突っ込んでおく
今の状況でそんなことは言えない



「はいはい。先生に言っておいてよ?頼んだからね」
「りょうかーっい!頑張ってくるね」


葵はパタパタと廊下を走っていってしまった


「さて…どうするか」