小さな小さな 声になっていないような声が、 …響いてく…。 “…アリス、気付いたんだけどね…… …僕はきみのこと、もう幼馴染みだって …思えてないんだ…。” ―頬を、 ―涙が流れては流れて。 ―…聞きたくない“お別れ”の言葉だけど… ―……聞かなきゃ… ―…死ぬまで、ずっと後悔してしまいそうで…。 …“不思議の国”の“入口”に 白兎が辿りつくまで… あと…数メートルだけ……。