「アリスッ、どこ?」
僕は息も切れ切れになりながら、
暗い暗い、暗い森をひたすら歩いていた。
ガサリ
ガサリ
草藪を掻き分け、木の根を乗り越えて
目覚めてからもう長い時間、アリスを探していた。
見つからない
どこにいったの?
森を掻き分ける僕の胸には、不安が渦巻いていた
この暗い森には、そうさせる力がある
もう、会えないんじゃないかって思わせる。
嫌だ、
アリスは寂しがりなんだ、
僕といないと、すぐに泣いちゃうんだ。
チリン
必死にアリスを探す僕の足先に、なにかが当たった。
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