わたしの問いに、

白兎はもっと嬉しそうな顔をした

兎の口を、ニッと歪めて。



「そうだよ、“アリス”。夢の世界の不思議の国へ行けるんだ…」

「そうなの。」



わたしの問いに答えた白兎に、わたしは後退るのをやめた。


なんだろう、

どうしてそうしたんだろう、


でも、



「ウォルナットがいないのはどうして?」



わたしは、ウォルナットを探していた、

それだけは忘れなかった

忘れちゃいけなかったから、また白兎に問うた。



「「ずっと一緒にいよう」」



あの約束が、

わたしの胸にはずっとずっとあったからだ。