「ゴメン…。俺っ、自分を抑えられなくて。ホントにゴメンな…」

先生は少し涙ぐんでいた。


「あたしは好きな人がいます。だから先生がしたコトは許せません。だからあたしともう関わらないでください。」


あたしはきっぱりと言い放った


「じゃあ…せめてその人を教えてくれないか?そうしないとふっきれない。」


あたしは戸惑ったけど、もうあんな思いは二度としたくなかったから先生の耳元で小さく、


「西村センセです。」


と囁いた。


あたしは言ってから走って教室へと戻った。


「西村かよ…」


宮嶋はくやしくてしかたなかった。