「それにしても宮嶋のやつ、最低だね」


「うん…。」


あたしは力なく答えた。


サイアクだ…。なんであたしがこんなめにあわなくちゃなんないの…?


だんだん悲しみが怒りに変わってきた。


あたしはふと、次の時間は数学だ!と思い出した。


いつもは次の授業は数学だ!って聞いただけでめちゃくちゃ嬉しいはずが、今日のサイアクな出来事のせいで楽しみは半減した。


−キーンコーンカーンコーン


授業がはじまる。


センセが教室に入ってきた。


「はい、はじめますよ‐。」


あたしはドキッとした。