ぁたしは桜井美菜[サクライ ミナ](15)数学のセンセイ、西村直人[ニシムラ ナオト]に恋する女子中学生!
そんなぁたしは今、遅刻するかしないかの瀬戸際にいる。
そしてその隣には高瀬愛[タカセ アイ]。小学校から一緒の親友。
「やばいよ〜、あと5分でHR始まっちゃうよ‐!」
あたしたちは全速力で走ってなんとかHRに間に合った。
「間に合ってよかった‐…」
教室に入った瞬間後ろからポン、と頭を叩かれた。
「いっつ‐…」
そこに立っていたのはあたしらの担任の宮嶋章[ミヤジマ アキラ]。
「おまえらいつもギリギリだな‐!なるべく早くこいよな」先生はいたずらっぽい顔で言う。
あたしたちは「はぁい。」って笑いながら席についた。
「あっ。そうだ桜井、HR終わったら英語科準備室にきてくれ。」
「はい。」
なんだろ。あたしなんか悪いコトした? めんどくせ‐。
宮嶋先生はあたしたちの担任の他に英語を教えている。
若くて背が高くてなかなかカッコイイのでよく女子に囲まれている。
まっ、あたしが好きなのは西村センセだけだけどね(*≧∀≦)
HRが終わった。
あ。先生に呼ばれてんだっけ。
あたしは足早に英語科準備室にむかった。
「失礼します。」
「桜井、呼び出して悪いな…」
先生はなぜだか元気がなさそうに俯いている。
「あの…あたしなんかしましたか?」
あたしは先生に近づいた。
その時−
「チュッ」。
へ…?
なに今の…
「え…ちょっ…」
あたし、今なにされた?
頭が混乱してる。
すると先生は「俺…っ…桜井が好きだ!」
え゛ぇ゛−!!
あたしは硬直した。