すずめの声が


あけたままの窓から



夜明けを告げる




忘れたい


忘れたくない




もどりたい



もどりたくない





からんだ糸を


ほどくようには



やさしくなれずに




切り離してしまった



たくさんの


こと





いつかは


思い出になって



私を微笑ませることが




できると



信じて





そっと窓を閉める



やわらかい


朝のひかりの


なかを