深い深い森の奥


小さな木の実がおちました

誰も聞く者のなかった


その音は


はたしてこの世に



存在したといえるのでしょうか




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遠くの川の音



走り去る車のタイヤ



虫の声



風の音色





聞こえる




夜の声






白々とあけゆく


夏至の日を見上げて




そっと窓を閉めた






時計の針がすすむたび



今は



過去へとうつりかわり





明日への望みに





つながっていく






たとえ

今はみえなくても





かならず



かならず