白い胡蝶蘭だけの

花束を傍らに


まだ寒い砂浜に

座っていた


雲の切れ間から

細く陽がさして


波にいつか

花はさらわれる




足跡を

振り返る


曲がっても

留まっても


踏み締めた

昨日が

あしたへの

光をくれる



希望という