眠れないのだと


君が言った





遠くへ

行こう



つないだ手を

そのままで



アイが何かは


わからない

けれど






遠くへ

行こう





海が見える丘へ

日のあたる大通りへ

風の吹く場所へ

星が光る浜辺へ





夜がキライと


君が言った


どしゃぶりの雨を

上をむいて浴びた





ワカラナイコトばかり

あふれている

けれど


月の照らす
ここだけ



二人は二人でいられる



いらないものは

みんな捨てて




つないだ手を

そのままに



遠くへ