「あたしの悠也横取りしてタダで済むと思ってんのかよ!!?」

悠也


その言葉がでるとは思わなかった。

「私は何も…」

カラーンコローン…

チャイムが鳴り響く。

私の言葉はあっけなくかき消されてしまった。

「ヤッバ!遅刻だよ!早く行こッ!!」

千華に腕を引かれ逃げるように走り去った。
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色々考えてて授業なんか頭に入らなかった。


「えー…とこの問題を…北垣、答えなさい。」 

「はッハイッ!」

突然の振りに焦る。 

問題は難しすぎて分からなかった。 

憂一2択だったため一か八か賭けてみることにした。

「えーッと…」

「Bだよ」

右から声がした。悠也君だった。


今まで気が付かなかったが同じクラスに、隣の席に悠也くんはいたのだった。


「Bですッ」

自信たっぷりに答えると先生は正解、と指を出した。