≪6≫

「ん〜……。あれ?ここって……!!!」


美春は目を覚ました時一瞬自分がどこにいるかわからなかった。だがすぐにあのあとうっかり寝てしまったのだと気がつくと立ち上がって慌て出した。


「やっヤバい!!しまった!あぁ…そっかって私携帯持ってない!?どっどうし「いた!!」ふぇ!?」


鞄を取り落として頭を抱えていた私は後ろからかかった声に驚いてすっとんきょうな声を上げてしまった。



「あっあなたは!!…………誰だったかしら?」




「………ひどいなぁ。まぁいいけど陸谷だ。ってかいつまでこんなとこいんだよ!?」



「えっ!あっ、やっ、別に…」

慌てて弁解する美春に軽くため息をついた陸谷はさりげなく美春の手をとり、引っ張っていく。








「………帰るぞ…!!」













「………うんっ!!」






心なしか、彼の頬は赤かった。



(いや〜まさか…ネ?)