白雲

ビクッ



































『．．．すばるくん．．』












すばるくんとは

あの日から喋ってへんかった












す「なんで..雲になりたいん？」





『....雲ってただ浮いてるだけやん
　なんも考えんで、苦しまんで
　すむやんか．．．』





















す「...俺は嫌やなぁ」



『．．．．』




す「..雲やったら、
　　なんも感じれへんやんか..

　　悲しさも嬉しさも幸せも．．

『..それでもあたしはいい』



す「いいわけないやろ．．」







『...裕がおらん世界は
　色がないねん．．．

　ただの白黒の世界．．
　そんなとこにおるなら
　あたしは雲がいい．．．』












す「...そんなん..」










近づいてきたと思ったら

すばるくんに抱きしめられた
























ドクン















いやや．．



怖い．．．












『嫌や！はなして！』





す「ごめん．．」