やっと1時間目おわり





1時間がこんなに

長いって思ったん




生まれて初めてや..











いつもは裕とふざけてて

気づかんかったけど




裕がおらんかったら

こんなにおもんないねんな
























ガタッ






柚奈「美花?
   どこ行くんー?」






『うちサボるわ、』



柚奈「え、美花?..」


























屋上に行ってねころぶ








目の前に広がるのは




おっきな空にうかぶ


白い雲











風にのって穏やかに

空をながれてく..











裕がおらんのに世界は


なんにも変わらへんねんな..







登校中にほえる犬も


笑ってはなす生徒も



このおっきい空も







いつもと同じで、












あたりまえやけど


それがなんか悲しくて



嫌になる

















『ゆう..』