風に桜の舞う道で


―14年前―

大「美桜ちゃん!今日、大阪に帰ることになったんだ
  パパのお仕事で」

美「なんで?忠義くんと離れ離れになっちゃうのぉ?
  そんなのいやだよぉぉぉ!!!うえーーーん」

大「でも、、、ガサッ・・・
  これ、、、持ってて?ママのネックレス
  それで、このネックレスを持って
  14年後・・・この長い桜並木の
  椅子のところで、また会おう!
  覚えててね、、美桜ちゃんのこと
  絶対にわすれないから!」

美「うん!!!!」


カシャ

2人は最後の写真を撮った・・・

大「またね美桜ちゃん」

美「うん、、またね」

忠義くんは、大阪に行った・・・



あれから13年の月日がたった

(美桜)

美桜は今でもあのネックレスを下げている

でも・・・約束は覚えていなかった
美桜の記憶には消えていた・・・
でも、このネックレスは大切なものだって事は
分かってた
でも、なぜ大切なのか思い出せなかった




(忠義)

久しぶりに東京に帰ることになった
なんの目的もなく・・・

俺は14年前、大好きな女の子と別れて
もう、13年も経とうとしていた
でも、俺はその子を思い出せなかった・・・