「あなた…赤間さんに凄く似てるわね」

「赤間陽だろ…うちの妹だよ」

「やっぱり…」

「これさ、2年のプリントだろ?うちらは1年なんだよね」

「うちの生徒はこれぐらいの問題はスラスラよ?」

「宮野は宮野、静城は静城一緒すんのやめてください」

「あなたの妹さん…学年トップなのよ、それに比べてお姉さんは中の中って感じかしら?」

「何が言いたいんすか」

「もう少し妹さんを見習ったら?」

「妹と一緒にしないでください」

「もういいわ…スポーツ科には教えません」

先生は半分キレて教室から出ていった。

「のんた…」

明日葉が心配そうにこっちに駆け寄ってきた。

「明日葉心配いらないよ」

「だけどあれは…」

「中学からそうだろ?」

「暖、部活行くぞ」

「おう、明日葉も早く行けよ」

「うん…」