「お前ら…」

学校に着いたらまず、監督の説教。

「ボイコットしたくなるのも分かる、分かるが勉強も大丈夫なのは分かるよな?」

「「「………………」」」

「文武両道ってやつをやらなきゃダメなんだよ」

「監督」

3年生の先輩達が口を開いた。

「私達は勉強は多少出来なくても大会で上位に成績さえ残せばいいという条件でここに入学しています」

「あぁ」

「条件が違いませんか」

部長の加奈実さんは気が強くて、違う事があったら監督でも歯向かう先輩。

「西條、そんな条件いつ出した?」

「えっ…」

「それはそんな雰囲気になってるだけだろ?」

「ッ…」

「お前らは勉強のために学校に来てるんじゃないのか?」

「「「「「………………」」」」」

「ですが、スポーツ科の授業は午前のみです、そんな中途半端にやったら…」

「とにかく理事長決定だ!!今日の練習は講習が終わり次第合流する事、サボった奴は活動停止だ」

今まで散々部活だけやらせといて…。
今更そんなのありかよ。

加奈実さんは凄く悔しそうに監督を睨んでた…。