「えっ??
なんで亜華里がいるんだよ??」

「私が居ちゃダメなの??」


あのメールで帰るとは思ってなかったけどついてくるとはな…。



「ねぇ、龍。」

「ん??何??」

「今、蒼君に別れた理由を言うところだったでしょ??」


「うん。
だって知ってた方がいいだろ??

どれだけ亜華里が俺のことを好きだったのか。」



よくこの場でそんなこと言えるな。



「正直な気持ちを言うね。

蒼君も聞いて…」


「…あぁ。」


亜華里は俺らの前に立って唇を噛み締めてから話し出した。



「私は確かにすごく龍が大好きだったよ??

だから、龍が男子校に行くって言った時はこの気持ちがあれば続いていけるって思った。

でもね…」



「でも??」
「…??」


亜華里の目が少し潤んできてるのがすぐにわかった。



涙を堪えながらさっきよりも小さな声で話したことは俺にとっても衝撃的だった―…