「あんなぁあたしの好きな人は・・・地元にいるの。だからあたし高校やめて別の高校行こうと思う。」

「?」

「・・・去年からさぁ、ケイジの学校女子いいよね?」
「うん。でも、全校で女子は10人しかいないよ・・・・」

「ほれ!」


転入届。


「何でくんねん!」
「いやなんか!?また、最強コンビ組めるねんで!よろこびーよ!」
「なんでじゃぁ!!男子校やぞ!めっちゃ危ないねんぞ!」
「わかっとるがな!」
「危険なんやで?」
「大丈夫や!」
「どこからくんねん!その自信!」
「なんとなくや!」
「もうしらんぞ!」
「大丈夫や!」
「だかえら!どこからくんねん!その自信!」
「ケイジ、そのセリフしか言えんと?だから、お前はケイジやねん!」


泣き目になるケイジ・・・。

「そんなんじゃ吉本は遠い夢で終わってしまうで!」

「目指してないから!!!」

「まずはM-1からやな」
「でないから!」

部屋の隅っこで悲しいんでいたマサヒサも
「頑張れケイジ!」とにこやかな表情で親指を立てる。


「兄貴まで・・・!やらないってば!」