この学校には他の男子よりも立場が上の財閥の御曹司が二人もいる。





陽山財閥の御曹司、陽山望夜―
両親共に大企業の社長で、この学校の支配者のリーダー的存在。




垣ノ内財閥の御曹司、垣ノ内潤―
裏社会の大ボスで姉はモデルをしている。女ったらしの男。







この二人が学校に大量の額を渡しているため教師さえ逆らうこともできない。





そして3年に1度のクリスマス、くじ引きで運のいい二人だけが




王子の世話を全部する。いわゆるお世話係ね。





その3年に1度のクリスマスというのが今年。






まあ、クソ生意気な王子と暮らすなんて絶対ありえない話なんだけどね。








「ちょっと聞いてる?!じゅの!」






「・・ん?  あっ、ごめん何?」






「今日は何の日でしょぉ!」