白熱のバトルの最中

"ガラガラガラ〜"

突然、道場の引き戸が開いた。

またもや来客か?

「やっと俺の出番が来た」

なんと洋平がボロボロの遊斗を伴って再登場

「上着追っかけてったトコまでは見てたけど、よりによって何ちゅうトコ来てんだよ…」

そんな呆れた様に呟く遊斗の顔面に

"ドガ〜ッ!"

あたしの豪快な飛び蹴りが炸裂した。

「あ〜あ…そんなトコで見てっから…」

誰も遊斗に同情なんかしやしない。

それどころか

「お嬢様っ!ミサ殿のお顔にキズがついたらどうするつもりですか!?」

と、あたしには非難して来る。